縁日気分を味わおう
ハワイアンズで縁日気分を味わおう
子供の頃にお祭りであった縁日や、昔のおもちゃや小物を売るお店。小銭を握りしめて、どれが買えるかな?なんて一生懸命お店を見ていた小さい頃。なんだか懐かしい匂いがする雰囲気が露天風呂与市のエリアにあります。子供が少なくなったせいか、盆踊りを開催する地域も少なくなり、気がつくとこういった光景も見なくなりましたね。
ここはお江戸へタイムスリップ
露天風呂与市は江戸時代の銭湯をイメージして作られています。そこで、このエリア一帯はまるで江戸時代へタイムスリップしたかのように作られているのです。そば処「与市」の両脇に男湯女湯がありますが、そこまでの通りはまるで縁日のようになっています。この通りは板張りの廊下になっていて「銭瓶通り」と名づけられています。しかも、ただタコヤキや焼きそばを売る屋台があるのではなく、昔さながらの手焼きせんべいやお団子なども売られています。各お店の暖簾をくぐると、なんだか懐かしい香りがするような和のテイストがたくさん盛り込まれています。
ふと、映画『千と千尋の神隠し』の湯屋油屋を思い出してしまいました。でも湯婆婆はいませんよ。
縁日気分全開!手ぬぐいでお洒落を演出
情緒溢れるお江戸の縁日。露天風呂を浴びてお蕎麦をすすったら、のんびりお店を見て周りましょう。江戸時代にはお風呂は庶民の文化でしたから、人の心に馴染むのかもしれません。
ちょっと手にとって手触りを確認してみたいのは、昔さながらの手ぬぐい類。今はかなり見直されてきていますが、普通のハンカチよりも吸収力がよく、触り心地がとてもナチュラルで気持ちが良いのです。現実的なところでは、ハンカチより若干形が長くて、怪我をしたりした時の包帯がわりにもなります。何しろ今の手ぬぐいは色や模様も粋でお洒落です。洗った手をちょっと拭く、汗を拭く、そんなさりげない動作にも色を添えます。この与市の通りで扱っているのも手ぬぐいや、コットン100%の肌触りの良いハンカチは様々ですが、与市の文字を染め抜いたオリジナルのデザインもあるので、お土産には他で売っていないこれかなと思います。
縁日には駄菓子をつまんで
お爺ちゃんお婆ちゃん、親世代の方達は近所の駄菓子屋さんというものを経験している方がいらっしゃるでしょう。でも現代の子供はスーパーで駄菓子を買います。実はこの駄菓子というのは「買う雰囲気」も一緒に買っているのです。子供が小銭を手に、一つ二つ一生懸命選んで買う、その周りの雰囲気も大切な演出なのです。棒きなこや、あまえっこ、松露、うぐいすきなこ棒、かりんとう・・・一つ買って、一つ口に運ぶ。大切に持ち帰って、思い出と一緒に一つずつ口にする。そんな様子を見ていると、とても可愛いものです。もっとも親世代のほうが懐かしすぎて、たくさん買ってしまう人もいます。
和のテイストは他にもあって、手焼き煎餅やお団子なども販売しています。玩具も和のテイスト。シンプルで全然簡単そうなのに、意外に難しいのが日本の玩具です。だるま落し、輪投げ、けん玉、きっと子供も見たことがあるでしょうが、なかなか遊ぶ機会は少ないかもしれません。家族で交替で挑戦してみるのも面白いかもしれませんよ。意外な人が一番上手だったりしたりします。
では全てが和のテイストかというと、実はこっそり(?)珈琲が売っていたりします。江戸時代も後半になると鎖国から開国して、色々なものが輸入されてきます。江戸幕府最後の将軍の徳川慶喜が好んだという珈琲が再現されて販売されています。いったい、どんなお味の珈琲を飲んでいたのでしょうね。